Urological Letter
外傷による陰茎海綿体血腫/精子産生に及ぼす小量放射線の影響
pp.116,125
発行日 1980年2月20日
Published Date 1980/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413202894
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過去2〜3年の間に陰茎海綿体に外傷を受けた2人の若者を診察した。
第1例は17歳の若者で,自転車に乗つている時に陰茎海綿体の右脚に硬い限局性腫瘤ができたと訴えてきた。腫瘤ができてから14日目に診たのであるが,そのしこりはひどく硬いもので,陰茎海綿体の右脚全体に及んでいた。血栓とかプリアピスムスなどはなかつたので,その部の新生物を疑つた。開いてみて血腫とわかり,これを除き縫合し,抗凝血剤を投与した。今や手術後6ヵ月を経て,性交能力その他もすつかり回復し,会陰部にもしこりはまつたくなくなつている。
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