Japanese
English
綜説
射精のメカニズム
On the Mechanism of Ejaculation
木村 行雄
1
Yukio Kimura
1
1秋田大学医学部泌尿器科学教室
1Department of Urology, Akita University of Medicine
pp.103-116
発行日 1980年2月20日
Published Date 1980/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413202893
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はじめに
射精障害が脊髄損傷1〜9),胸腰部交感神経幹神経節切除術10〜12),骨盤腔内手術13〜15),Cotteの手術16,17)後などの支配神経系の損傷,糖尿病による末梢神経障害18),降圧剤19)を始めとする各種薬物の投与20〜22),局所の器質的異常23)あるいはTURP24),膀胱頸部切除術25)後などに発生することがしばしば報告されている。しかし,これまで射精発現のmechanismが不明であつたため,その治療法は等閉視されて来た。われわれはこれまで射精とその支配神経機構に着目し,その研究成績26〜51)を発表して来たが,本稿では支配神経を中心に射精の発現のmechanismについて述べたい。
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