文献抄録
腎盂癌の予後に関する検討
pp.1162
発行日 1979年12月20日
Published Date 1979/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413202862
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腎盂癌の5年生存率は大変低く,30〜50%と言われている。Latham(1974)の文献的統計によつても51%であつた。著者らの腎盂癌死亡例の剖検結果によると,その43%に摘出腎床に癌の再発を認めている。
そこで著者らは腎細胞癌の場合と同様に腎盂癌に対しても,従来広く行なわれている腎・尿管の単純全摘出術ではなく,経腹膜的に腎動静脈を結紮後に腎脂肪被膜を含めた腎・尿管全摘出と患側の副腎摘出,そして後腹膜腔のリンパ節清掃術を施行して,その予後に対する結果を検討した。
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