Japanese
English
手術手技 外来小手術のコツ
尿道脱の手術
Surgical Treatment of Urethral Prolapse
小平 潔
1
,
柳沢 温
1
Kiyoshi Kodaira
1
,
Yutaka Yanagisawa
1
1信州大学医学部泌尿器科学教室
1Department of Urology, Faculty of Medicine, Shinshu University
pp.1165-1166
発行日 1979年12月20日
Published Date 1979/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413202863
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- Abstract 文献概要
尿道脱とは女子尿道粘膜が外尿道口より反転脱出した状態で,粘膜が全周にわたり脱出した完全(輪状)尿道脱と部分的尿道脱に区別される。いずれも外尿道口にイチゴ状の軟らかい赤色の腫瘤として認められる。時間の経過とともにうつ血,浮腫を来し腫瘤は増大するが,いずれの場合でも膀胱内にカテーテルの挿入可能なことにより診断は容易である。治療として,a)保存的整復術,b) Fritsch氏結紮法,c)切除術,の3方法がある。整復術についてはBalloon catheterを用いて還納整復させる方法が好結果を得ている報告1)があるが,一般には再発しやすく,またFritsch氏結紮法を推奨する報告2)も見られるが,最も普通に行なわれているのは切除術である。
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