Urological Letter
回腸導管作成術/ブリッカー法に対するIsaac博士の意見に対するコメント
pp.548,586
発行日 1979年6月20日
Published Date 1979/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413202760
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腸管吻合に用いられる自動縫合(Auto Sutures)はとても便利なものとして使われてきた。ホチキス針で止めるこの技術(Stapling technique)は吻合の過程で時間をセーブするのに大いに役立つ。用いている機械はGIAとTA−30または55で,コネチカット州のThe UnitedState Surgical Corporation of Stamfordの製品である。
尿管と腸管との吻合で,粘膜・粘膜の吻合には,尿管の太さに応じて5ないし8Fの乳児栄養用チューブを支柱(stent)として利用する。尿管・腸管吻合の背面の壁(back wall)は4-0のクロミックカットグートで固定する。そうして,乳児栄養用チューブの先を長くて細いピンセット(long thin thum forceps)で掴み,ピンセットおよびそのカテーテルは回腸管口を通し(回腸導管の全長を通し),外へ出す。こうしておけばあとで尿管・腸管の前壁の粘膜・粘膜吻合が正確に行なえる。栄養チューブを静脈用チューブに連続することによつて,尿は正確に集められる。5日ないし9日以内に中の支柱を取り去つて,回腸管口に尿受け器を付けてから,吻合部からの尿漏れの有無をもう一度確かめることにしている。
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