Japanese
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手術手技
膀胱全摘時の直腸損傷に対する緊急処置
Management of Rectal Injury Incidental to Total Cystectomy
白岩 康夫
1
Yasuo Shiraiwa
1
1福島県立医科大学泌尿器科学教室
1Department of Urology, Fukushima Medical College
pp.229-233
発行日 1979年3月20日
Published Date 1979/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413202707
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はじめに
最近の膀胱癌に対する外科的療法は経尿道的切除術と膀胱全摘除術が増加し,膀胱部分摘除術が減少する傾向にあると言えよう。つまりいわゆるlow grade,low stageのものは経尿道的に治療できるし,浸潤度の高いものに対しては従来よりも適応が拡大されて全摘除術を行なう場合が増えているように思えるからである。そこで膀胱全摘除術を行なうにあたり,術中に遭遇するであろう直腸損傷についてどのように対処し,どのような点に注意すべきかを述べてみたい。
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