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手術手技
膀胱全摘除術後の尿路変更—直腸膀胱
Rectal Bladder as a Method of Urinary Diversion Attcndant on Total Cystectomy
佐藤 昭太郎
1
Shotaro Sato
1
1新潟大学医学部泌尿器科学教室
1Department of Urology, Niigata University School of Medicine
pp.697-701
発行日 1977年8月20日
Published Date 1977/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413202406
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はじめに
膀胱全摘除に伴う尿路変更の一法として直腸膀胱は,その名に膀胱の名称が付されていることから明らかなように,代用膀胱または人工膀胱としてそこに尿の一時的な貯留と随意的な排出の可能性が期待される。直腸膀胱では直腸S状結腸部が尿貯留に当てられ,禁制は肛門括約筋で保持され,必要に応じて随意的に排泄される。かかる点からみると,尿管S状結腸吻合術およびその類型でもほぼ同様だが,これらでは同時に糞路となることで異なつている。これらについては別項で扱われ,ここでは糞路からはずされたものだけを直腸膀胱として扱つた。
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