Urological Letter
陰嚢のFournier'sガングレン/直腸診
pp.330,356
発行日 1978年4月20日
Published Date 1978/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413202531
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陰嚢の爆発的な壊疽であるFournier’s gangreneには非常に激しいものがあり,時には現代のすぐれた化学療法をもつてしても生命を危険に陥しいれるようなこともあり,積極的なデブリードマンが必要である。化学療法だけでは効果は期待できない.
Fournierが最初に記載したのは普通は陰部や陰嚢に限局する特発性壊疽であつた。いろいろな症例が報告されているが,通常その根底に尿浸潤,陰茎あるいは陰嚢の糜爛,肛囲膿瘍,感染性粉瘤あるいはその他の基礎疾患があり,そのために好気性や嫌気性の毒性の強いガス産生菌が侵入した例が多い。このような症例から培養をすると,しばしば嫌気性連鎖球菌や大腸菌やときには嫌気性桿菌などが証明される.
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