Japanese
English
手術手技
前部尿道狭窄の手術—Johanson法
Surgical Procedure for the stricture of Anterior Urethra:Johanson's Technique
宮崎 重
1
,
高崎 登
1
,
出村 愰
1
,
小野 秀太
1
Shigeru Miyazaki
1
1大阪医科大学泌尿器科学教室
1Department of Urology, Ohsaka Medical School
pp.221-224
発行日 1978年3月20日
Published Date 1978/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413202511
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緒言
程度の軽い前部尿道の狭窄に対しては金属ブジーによる拡張術が行なわれるが,ブジーの挿入が困難な場合には,膀胱高位切開を行なつて内尿道口から順行性にブジーを挿入して狭窄部尿道を拡張した後尿道にカテーテルを留置する方法が一般的に行なわれている。しかし,この方法では年月の経過とともに再び同部位に狭窄を来すのが普通であり,また,狭窄の程度が高度で外尿道口,内尿道口のいずれの側からもブジーの挿入が不可能な場合には尿道形成術がその適応となる。
尿道形成術には従来種々の方法が行なわれているが,私は球部尿道附近の狭窄に対しては15年余り前からJohanson法を好んで行なつて来た。その主な理由としては,(1)手技が比較的簡単であつて,2〜3の注意すべき点はあるが,特殊な技術や修練を経なくても誰にでも容易に行ないうる。(2)術後に尿道瘻を残すことがない。(3)同じ部位に再び尿道狭窄を来すことが少ない。(4)狭窄部位は長くても,また狭窄部の組織の損傷が非常に高度であつても施行が可能であるなどの点があげられる。
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