Japanese
English
手術手技
尿道形成術—Johanson法
Johanson's Urethroplasty
大田黒 和生
1
Kazuo Ohtaguro
1
1名古屋市立大学医学部泌尿器科学教室
1Department of Urology, Nagoya City University, Medical School
pp.647-653
発行日 1985年8月20日
Published Date 1985/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413204098
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緒言
尿道狭窄に対する治療には非観血的方法と観血的方法とがある。前者はさらに,ブジーを中心にした尿道腔内からの拡張と,尿道鏡を利用しての切開術(電気的切開とコールド・ナイフ使用法)があり,後者,すなわち,手術的方法には,その狭窄の位置,長さにより各種の術式が古くより報告されている。これから紹介するJohanson法は男性の前部尿道狭窄で,端々吻合するのには狭窄が長すぎる場合に適応となる術式である。2回に分けて行われるが,第1回は狭窄部を含め,その末梢と中枢にかけ切開を加え,尿道粘膜を露出,開放せしめることを目的とし,第2回目は3〜6ヵ月して,狭窄部粘膜の再生がえられたところで,露出粘膜を管状とし,尿道を再建するという方法である。Johansonはこの術式を1953年に独文と英文で同時に発表,1961年にはその集大成的な論文をまとめあげている1〜3)。追試報告は数多く,一般的な泌尿器科手術書には必ず紹介されているといつても過言ではない。まず,原則的な方法を示した上で,いくつかのmodificationとその適応について述べる。
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