文献抄録
外尿道括約筋切開の勃起への影響
pp.26
発行日 1978年1月20日
Published Date 1978/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413202479
- 有料閲覧
- 文献概要
著者らは43例の神経因性排尿障害患者に経尿道的外括約筋切開術を施行して,6例に勃起力減退例を経験して報告した。従来はこの問題は等閑視されていたが,最近Carrion(1974),Kiviat(1975),その他の人により注目されるようになつた。
著者の経験した症例はいずれも脊損によつて150ml以上の残尿のある患者で,切開前には間歇的留置カテーテル療法をうけており,1例は膀胱痩が設置されていた。外尿道括約筋部の狭窄については排尿時尿道撮影,該部のUPPの上昇,会陰部筋筋電図によつて確認された例である。また各症例について切開後1年ないし3年の臨床経過を観察し,脊損の部位,切開までの経過期間,損傷前の性障害の程度,性機能に影響する薬剤投与の有無,切開後の残尿量,切開手技方法などについて検討を加えて考察した。
Copyright © 1978, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.