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手術手技 外来小手術のコツ
外尿道口切開術
Urethral Meatotomy
桑原 正明
1
Masaaki Kuwahara
1
1東北大学医学部泌尿器科学教室
1Department of Urology, Tohoku University School of Medicine
pp.23-25
発行日 1980年1月20日
Published Date 1980/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413202881
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外尿道口切開術の適応となる外尿道口狭窄症は男性では炎症(亀頭炎,亀頭包皮炎や尿道炎)の瘢痕性治癒によつて二次的に生じることが多い。しかし,TURの術後や内視鏡検査,さらに長期間尿道カテーテルを留置した後などに生じることがあり,泌尿器科医が日常遭遇することが多い疾患の一つである。先天的な外尿道口狭窄症は少ないが,このうち高度な狭窄症(いわゆるpinpointmeatus)はほとんどがhypospadiaに合併するものである。極く稀には新生児で外尿道口が亀頭部と連続した皮膚でおおわれるurethral membraneのようなものもある。
外尿道口狭窄が膀胱尿管逆流症(VUR)や尿路感染症の原因となるような例は比較的稀であるが,婦人や小児,とくに女児においてはくり返す尿路感染症やVURの原因となることが少なくない。こうした例では本症の診断と治療は重要であり,泌尿器科医だけではなく産婦人科や小児科医も正しい知識をもつことが要求される。
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