文献抄録
外傷後のPriapismの治療
pp.1083
発行日 1977年12月20日
Published Date 1977/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413202464
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著者らは10年間に外傷によるpri-apismの7例を経験しその予後について報告している。
症例は21歳より50歳の7例で,外傷の種類は直接陰茎打撲,高所よりの落下,モーターバイク事故,あるいは仕事中の重量物打撃事故などであり,事故後24時間ないし10日後にpriapismが発生した。7名中4名はいわゆる姑息的な療法として海綿体内容吸引,冷罨法,麻酔法を施行し,手術的方法としては1例にsa-phenocavernosa shunt,2例にcor-porospongiosum吻合法を行なつた。全例において損傷の浮腫消褪と共に一時的に性交能力も回復したが,後になつて勃起不全のために性交時の不満を訴えるようになつた。
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