交見室
泌尿器科領域でのCTについて/霧尿浸潤について
土田 正義
1
,
石塚 榮一
2
,
福島 修司
2
,
岩本 晃明
2
1秋田大学
2横浜市立市民病院
pp.746
発行日 1977年8月20日
Published Date 1977/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413202415
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31巻6号交見室の石橋助教授の第1のご質問にお答え申し上げます。慧眼な先生がご指摘なさつた通り,鮮明な像を示している第1〜6図がEMI 5005型,第7図腎移植例はACTA 0100型で撮影したもので,両者の差は原図を見れば歴然としております。今年度の東部連合総会で小柴教授が企画されたシンポジウム「前立腺疾患に対するCT vs、超音波断層法の診断的価値」で福島医大一條助教授がEMIによる撮影例を多数呈示されると聞いておりますから,それに期待したいと思います。
ところで両者の決定的な性能の違いを投稿論文に明記しなかつたのは私なりに理由があつてのことですけれども,折角のご要請ですから事情を簡単に申し上げます。私がSt. LouisのWashington大学にいた関係で,同大学紀要が定期的に送られてきますが,その中に新型EMI (5005型)による腹部横断豫が載つていて,その鮮明さに驚いたのは1975年のことです。ところが私は偶々Washington大学の泌尿器科のChair-manになつたStamford時代の友人Dr.Fairの招待で1976年AUAに出席の途次St.Louisへ行つて暫らく滞在し,放射線科のDr.Stanleyと一緒に撮影してその実際を確かめることができました。
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