Japanese
English
原著
前立腺に対する凍結手術
CRYOPROSTATECTOMY
永原 篤
1
,
郡 健二郎
1
,
長船 匡男
1
,
河西 稔
1
Atsushi Nagahara
1
,
Kenjiro Kohri
1
,
Masao Osafune
1
,
Minoru Kasai
1
1東大阪市立中央病院泌尿器科
1Department of Urology, Higashiosaka Central Hospital
pp.407-413
発行日 1975年5月20日
Published Date 1975/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413201969
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麻酔学の進歩により高齢者に対する手術は比較的危険も少なく行なわれるようになつたが,重篤な呼吸器合併症や循環器障害などを伴つている場合,必ずしも容易であるとはいい難い。泌尿器科領域においても高度の排尿障害あるいは尿閉を来した前立腺肥大症患者で,全身状態も悪く種種の合併症を伴つているため,従来の開腹手術やTURを行なうことが好ましくなく,やむをえずバルンカテーテルを留置するにとどめていた症例は多いものであるが,なんとか自然排尿を可能ならしめ,このような不自由な日常生活から解放させる目的で,全麻,腰麻なども必要とせず,単なる尿道粘膜麻酔下1)で,侵襲も少なくかつ簡単に操作の行なえる前立腺凍結手術をいくつかの例につき経験し,比較的良好な成績をおさめることができたので,その概略を報告する。
Cryoprostatectomy was performed under local anesthesia on twenty-two cases of prostatic hypertrophy and two of prostatic carcinoma.
All patients with severe respiro-circulatory diseases had complained of urinary retention or serious dysuria.
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