小さな工夫
回腸導管における採尿器具の工夫
横田 武彦
1
,
小川 功
1
1徳島大学医学部泌尿器科
pp.184-185
発行日 1974年2月20日
Published Date 1974/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413201770
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はじめに
尿路変更術のうち,尿路を体表面に開口させるものには,腎瘻,尿管皮膚瘻のごとくカテーテルを要するものと,回腸導管,回盲部導管のごとく開口部から溢流してくる尿を各種採尿器具にて集尿するものとがある。
後者では,カテーテルの交換が不要であるかわりに集尿に問題がある。採尿器具は空腹時,満腹時,体動時にも常に開口部周囲皮膚と密着していなければならない。現在よく用いられている採尿器具は,接着剤を用いて皮膚と接着させ,その上に輪状のスポンジを置き,さらにこれを弾力ベルトにて圧迫固定するものである。
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