Urological Letter・156
Queyratの紅花肥厚症—Erythroplasia
pp.1003
発行日 1973年12月20日
Published Date 1973/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413201727
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本症は稀な陰茎疾患であり,これらのうち25%が臨床的癌にまで進行するといわれている。われわれ自身2例を扱つたが,2つの異なつた治療で治つた。
第1例は,初診の1959年には35歳で,当時旧い包皮切開術後の瘢痕部から起こつた扁平上皮癌があり,また亀頭には丘疹があつた。これらを切除したが,後者は病理学者によりQueyratの紅色肥厚症と診断された。その後亀頭に斑状物が1966年,1967年,1971年と3回生じ,その都度切除した。それらの病理学的診断はそれぞれJntraepidermal carcinoma (Erythroplasia of Queyrat),早期扁平上皮癌,およびPreinvasive carcinoma (非侵入性癌)であつた。1971年以後は再発していない。
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