Japanese
English
手術手技
腎結石に関する手術—腎部分切除術
Surgery of Renal Calculi : Partial Nephrectomy
小島 弘敬
1
Hiroyuki Kojima
1
1帝京大学医学部泌尿器科学教室
1Department of Urology, Teikyo University School of Medicine
pp.551-557
発行日 1973年7月20日
Published Date 1973/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413201638
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
Ⅰ.術式と概念
腎を全体として摘除する腎摘除術(Nephrecto-my),血行および尿路に関して,独立した二単位の融合している腎(重複腎盂,馬蹄鉄腎)において,その一単位を摘除する半腎摘除術(Hemine-phrectomy)に対して,通常の形態の腎の実質の一部を摘除する手術を腎部分切除術という。すでに19世紀の後半,Spiegelberg, Wells, Czernyらにより行なわれたが,その後,とくに第2次大戦ののち手術および麻酔法の技術的向上,抗菌剤の開発に伴ない外科手術の臓器保存的傾向が指向されるに至り,腎結核,腎結石の手術術式として重要な位置をしめることになつた。ここでは,腎結石に対する腎部分切除術について述べる。
Copyright © 1973, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.