Japanese
English
手術手技
腎手術に必要な腎内血管走行について
Anatomy of the Renal Vessels for the Surgical Technic
北川 龍一
1
Ryuichi Kitagawa
1
1東京大学医学部泌尿器科学教室
1Department of Urology, Faculty of Medicine, University of Tokyo
pp.369-375
発行日 1973年5月20日
Published Date 1973/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413201606
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はじめに
長い間腎結石の手術といえばlithotomyとnephrectomyであつたが,麻酔学,病理学,生物化学とりわけ化学療法の発達にともない,これらの手術に対する考え方が大いに変わつてきた。もちろん,左右一対の臓器である腎を片方摘出したからといつてただちに生命に影響を及ぼすものではないにしても,切除部位を最小限に止め,健康な組織を少しでも多く保存できればそれだけ生命の安全性は増すものと考えてよかろう。
しかしながら,このような保存手術においては,(1)危険性が少ないこと,(2)合併症が少ないこと,(3)原病の再発がないことなどが重要な条件であり,そのために手術手技そのものの工夫と改善が必要なことはいうまでもない。
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