小さな工夫
腎内腎盂切開部の鑷子による縫合法
朴 勺
1
,
池田 達夫
1
,
友吉 唯夫
1
1滋賀医科大学泌尿器科学教室
pp.297
発行日 1981年3月20日
Published Date 1981/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413203125
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腎結石の手術において,かなり大きな結石でも腎内腎盂を剥離し,これを大きく切開することにより摘出できるが,切開部の完全な縫合は困難なことがある。できるだけ縫合したあとであれば多少の尿漏はやむをえないとされてきたが,腎内腎盂を狭小化することなく完全に縫合し,術後の尿漏をなくすことは,局所の癒着を最小限にし,早期離床が可能となるという点で意義がある。
われわれは,従来針付プレーン0000カットグートをAesculap社製Hegarの持針器で縫合してきたが,持針器の先端の厚みのため切開部腎杯側を縫合できないことが多かつた。
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