Urological Letter・134
Ⅰ.開胸術や開腹術でわかつた前立腺癌の3症例・他/Ⅱ.尿管逆流現象の家族的発生について
pp.496
発行日 1972年6月20日
Published Date 1972/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413201399
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過去2年間に他の大手術後に泌尿器科的疾患の有無を検査するようにと3例が紹介されてきた。
第1例は65歳の男子で,腹部腫瘤と体重減少や貧血のために病院に入院した患者である。開腹術が行なわれて,膵頭部癌とわかつた。生検はされなかつた。患者はアリゾナに来て結局は死んだのであるが,到着後間もなく尿路通過障害が現われ,泌尿器科的検査をたのまれた。しらべてみると前立腺癌のあることが明らかで,しかもひどく進んでいることがわかつた。除睾術と女性ホルモンで保存的に治療したら回復し,1年有余,平常のごとく生活できた。
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