前立ちからみた消化器外科手術・1【新連載】
開腹・開胸術における前立ちの基本操作
早川 直和
2
,
二村 雄次
1
1名古屋大学医学部第1外科
2国家公務員等共済組合連合会東海病院外科
pp.593-597
発行日 1991年5月20日
Published Date 1991/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900436
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消化器外科手術手技に関しては万巻の成書があるが,これらの記載は術者の方からみた手術動作に関するものがすべてであり,どこをどのように切離するかというように記載されている.切るべき所を術者が切りやすいようにいかに術野を展開するかということについてはほとんど触れられていない.
術野の展開は助手の最も大切な仕事であるが,助手の動作に関する手術書は見当たらない.今回からの連載では,第一助手(前立ち),第二,第三助手(鉤引き)の基本操作を中心に,助手の側からみた消化器外科手術のあり方について述べる.obenの先生についてもらって胆嚢摘出術や胃切除ができるようになった人に,一歩進んでuntenの先生を助手にして手術をしたり,untenの先生の前立ちをして手術の指導ができるようなテクニックを身につけていただくのを目的とした.
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