小さな工夫・5
尿道撮影用注入器
白岩 康夫
1
,
田代 彰
1
,
舘山 松男
1
1弘前大学医学部泌尿器科学教室
pp.593
発行日 1969年7月20日
Published Date 1969/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413200721
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Ⅰ.尿道撮影用注入器
尿道撮影においては,尿道を切れ目なく描出し,コントラストの強いX線写真を得るために,粘稠性が高くかつ油性のヨード含量の多い造影剤が適している。しかし一般に用いられている注射器や浣腸器で注入すれば,造影剤注入時に抵抗を感じたり,外尿道口より漏れたり不便が多い。
我々は50cc用注射器に改良を加え尿道撮影に用いている。注入器の先端はその長軸に対して約30度の傾斜をもつ円錐台で先端の外径は6mm,内径は4mmであるので,正常男子の外尿道口への挿入は容易であり接着も完全で,高粘稠性造影剤の注入にもなんら不便を感ぜず便利である(第1〜3図)。
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