Japanese
English
新薬治験
脊髄損傷患者におけるUbretidの使用経験
Clinical Experience of Ubretid on the Spinal Cord Injured Patient
西田 亨
1
Toru Nishida
1
1美唄労災病院泌尿器科
1Department of Urology, Bibai Rosai Hospital
pp.320-321
発行日 1969年4月20日
Published Date 1969/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413200660
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Ⅰ.緒言
ウブレチッドは抗コリンエステラーゼ剤(抗Ch E剤)で,持続的なCh E阻害作用によりアセチルコリン(Ach)作動性臓器の機能を亢進し,とくに骨格筋の神経筋接合部に作用して長時間にわたり筋緊張を高め,また膀胱,胃,腸管などの緊張をも高めるとされている。
また薬理実験では,著明なかつ持続的な抗クラーレ作用ならびにAch増強作用を示し,経口投与で効果の発現はやや緩除であるが,効果は持続的であり,諸家の臨床報告によれば,尿管・膀胱のTonusを維持しかつ膀胱利尿筋の収縮力をも増大させ,前立腺肥大症,神経因性膀胱,術後の排尿困難を改善させる。
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