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特集(増刊号の)1 尿路の外傷と損傷
Ⅰ総論
尿路外傷と救急処置
Injuries of the Urinary Tract and Emergency Treatments
高井 修道
1
Shudo Takai
1
1横浜市立大学医学部泌尿器科学教室
1Department sf Urology, Yokohama City University School of Medicine.
pp.57-61
発行日 1968年12月25日
Published Date 1968/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413200565
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近年我が国における尿路外傷も交通事故によるものが多くなり,その数も著しく多くなつてきた。尿路外傷の大部分のものは皮下損傷で,主としてし腎臓と尿道に起こる。膀胱は比較的まれで尿管は外傷を受けることはまれである。
尿路外傷の際の救急処置の如何は予後を決定する重大な因子であるのみならず,時には生命に影響を及ぼすので,極めて慎重に適切に行なわねばならない。ところが現実には外傷の救急処置は必ずしも泌尿器科専門医のいるところで行なわれないので,適切な救急処置が行なわれず,その後の治療に重大な支障をきたしている。
ここではとくに腎臓,尿道,膀胱の外傷の際の救急処置について総論的事項を述べることにする。
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