疾患の病態と治療 感染症--最近の動き
尿路感染症
高井 修道
1
Shudo Takai
1
1横浜市立大学医学部泌尿器科学教室
pp.125-128
発行日 1976年2月10日
Published Date 1976/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205367
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
尿路感染症が女性に圧倒的に多く,特に急性膀胱炎は婦人の疾患のうち最も多くみられるものの一つである。その理由は,女性の尿道の解剖学的位置および構造,性交,妊娠,出産などが重要な因子であろうと考えられている。近年女性の無症候性細菌尿(asymptomatic bacteriuria),尿道症候群(urethral syndrome)などが注目されるようになり,尿スクリーニング法として浸液標本(dip slide)の意義も検討すべき時期になつている。再発性の尿路感染症の予防法,治療法についても近年多くの研究報告がみられるようになつた。
以上のことについて最近の動向を考察して日常診療のお役に供したいと思う。
Copyright © 1976, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.