円卓討議会 泌尿器癌
Ⅲ.泌尿器癌転移の診断法
生駒 文彦
1
Fumihiko IKOMA
1
1大阪大学医学部泌尿器科
pp.510-512
発行日 1968年7月20日
Published Date 1968/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413200443
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泌尿器癌に対する治療法の選択のためには,癌転移の有無,部位および程度などを診断することはもちろん必要,かつ重要ではあるが,現在泌尿器癌の転移を術前に正確に診断することはなお不可能である。ここでは,泌尿器科領域において現在施行されている,レ線学的診断法を主とした一般的な転移診断法を紹介するとともに,われわれがとくに取上げて研究している酵素化学的診断法,すなわち,転移と血清酵素活性との関係について述べることとする。
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