印象記
第18回日本泌尿器科学会中部連合地方会
林 威三雄
1
1奈良医科大学泌尿器科
pp.249-253
発行日 1968年3月20日
Published Date 1968/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413200375
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第18回日本泌尿器科学会中部連合地方会は昭和42年11月3日および4日午前中の両日にわたつて,金沢大学黒田教授会長の下に開催された。第1日の3日は文化の日に当り,夜来の雨もすつかり上り,立派な金大十全講堂で,定刻午前8時40分黒田会長の開会の挨拶で開幕された。開会のことばで,本学会の特長が3つあげられた。第1に会期が中部連合地方会としては,初めて2日間になつたこと,第2にシンポジウムを3題行なうこと,第3に紙上発表を少なくし,公平にできるだけ多数の演題を発表できるように配慮した点が強調された。事実,1日半の会期で招請講演,特別講演各1,シンポジウム3,一般演題46題中,演説が実に40題と極めて内容の豊富な学会となつた。私はこの印象記を書く事となつたが,領域の広汎な泌尿器科全般に通暁している訳でもなく,また生来の凡愚のため,充分理解するどころか中には誤つて解釈しているところもあることを心配している。そこで,主観的な意見は差し控えて,できるだけ忠実に学会の跡を追つて行きたい。なお紙面の都合上,敬称は省略させて頂き,また誤つて解釈した向きには,予め深くお詫び申し上げておき度い。
先ず後藤教授(岐大)座長の下に,副腎および腎臓を中心とした一般演説から開始された。
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