文献抄録
前立腺炎と前立腺液の関係/Pyronie's Diseaseの治療
pp.345,377
発行日 1967年4月20日
Published Date 1967/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413200147
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前立腺の慢性炎症は40才以上の人には極めて多く,すべての男性の35%は一生の内に一度は罹患するといわれる。そして従来前立腺炎の診断は前立腺液の強拡大顕鏡所見で1視野に10ないし15コの白血球の存在で診断されているのが普通である。著者は前立腺炎の診断に前立腺液中の白血球が目安になるか否かについて検討を加えた。
症例は前立腺症と診断された26名について検査したもので,検査材料として前立腺液の細菌検査および多核白血球数,排尿終末時の尿培養,経尿道的前立腺切除による組織検査等を行なつてこれ等を比較検討した。組織学的に前立腺炎としたものは前立腺小葉内の多核白血球の存在とその周囲間質の白血球浸潤をもつてした。
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