小さな工夫
前立腺液採取用カテーテル
一条 貞敏
1
1福島県立医科大学泌尿器科学教室
pp.89
発行日 1983年1月20日
Published Date 1983/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413203506
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前立腺疾患の診断には前立腺液の検索が大いに役立つはずであるが,これを採取するよい方法がなかつた。筆者はバルンカテーテルを工作し,前立腺液採取用カテーテルを試作,効果をあげている。
通常のバルンカテーテル,14F,5mlバルンのものを用い,この先端の穴をバルン後方2.5cmの部にずらした。すなわち,正常成人男子の膀胱にこのカテーテルを留置した場合,カテーテル穴が膀胱内ではなく,尿道前立腺部に位置するよう工夫したわけである(第1図)。
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