病院めぐり
館林厚生病院泌尿器科
中村 敏之
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1館林厚生病院泌尿器科
pp.984
発行日 2014年11月20日
Published Date 2014/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413200045
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館林市は鶴が舞う形に似ている群馬県の東南部に位置し,高さ634mの東京スカイツリーから63.4kmの距離にあり人口は7万8千人です。樹齢800年超のヤマツツジを有する「つつじが岡公園」や童話『分福茶釜』で有名な茂林寺や白鳥が越冬する池沼があり,南に利根川,北には渡良瀬川が流れ,四季折々の花が咲き豊かな自然を楽しむことができます。江戸時代は,後の5代将軍徳川綱吉が20年間館林城主を務めるなど,幕府にとって重要な拠点でもありました。また最近は,日本人初の女性宇宙飛行士向井千秋さんの出身地,あるいは「日本一暑い町」として有名になりました。
当院は1938年開設の保障責任邑楽郡医療利用組合連合「邑楽相互病院」が前身で,その後,農協や国保連合会への設立者の変遷があり,1964年10月に館林市と近隣5町による邑楽館林医療事務組合「館林厚生病院」が発足しました。現在,21診療科,常勤医師数39名,病床数359床(急性期300床,回復期48床,感染症6床,ドック5床),職員数479名の公立病院です。県央からは遠いため医師数は減少気味ですが,地域医療支援病院,災害拠点病院,群馬県がん診療連携推進病院などの指定を受けています。1日平均外来患者数は423人,1日平均入院患者数は233人,平均入院日数11.6日であり,県境に近いことから近接の栃木・埼玉・茨城県の受診者も多く,地域の中核病院の役割を担っています。現在当院では耐震化と医療機能の充実を図るため建て替え工事を行っており,来年早々には病院名変更とともに新しい外来・病棟での診療を開始する予定です。
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