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特集 泌尿器科医のためのクリニカル・パール(2)
高齢者の下部尿路機能障害のクリニカル・パール
Clinical pearls for lower urinary tract dysfunction
平山 暁秀
1
Akihide Hirayama
1
1近畿大学医学部奈良病院泌尿器科
キーワード:
LUTD
,
高齢者
,
鑑別診断
Keyword:
LUTD
,
高齢者
,
鑑別診断
pp.912-916
発行日 2014年11月20日
Published Date 2014/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413200030
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要旨 下部尿路機能障害(lower urinary tract dysfunction:LUTD)とは,下部尿路の機能障害の総称であり,蓄尿障害(storage dysfunction)と排尿障害(voiding dysfunction)の2つに分類される。これらの障害は神経系異常,解剖学異常(前立腺肥大症,膀胱脱など),下部尿路の炎症・腫瘍疾患(膀胱炎,尿道炎,前立腺炎,膀胱結石,膀胱がん,前立腺癌など)や加齢,飲水,排尿習慣,薬剤などさまざまな原因で生じてくる。
診療においては,下部尿路症状(lower urinary tract symptoms:LUTS)の内容を十分把握し,背景疾患の診断を行い,それぞれの病態に対応した治療がなされなくてはならない。
下部尿路機能障害はすべての年齢において生じるが,今回は高齢者の下部尿路障害におけるクリニカル・パールについて言及したい。
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