特集 人生100年時代の老年泌尿器科診療
〈疫学〉
高齢者における下部尿路症状の疫学
三井 貴彦
1,2
1山梨大学大学院総合研究部 泌尿器科学講座
2日本排尿機能学会疫学調査実行員会
キーワード:
疫学調査
,
下部尿路症状
,
LUTS
,
高齢者
Keyword:
疫学調査
,
下部尿路症状
,
LUTS
,
高齢者
pp.270-276
発行日 2024年4月20日
Published Date 2024/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413208120
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▶ポイント
・下部尿路症状(LUTS)のうち少なくとも1つの症状を有する高齢者の割合は,87.4%であった.そのうち,蓄尿症状が最も多く,続いて排尿症状,排尿後症状と続いた.
・最も影響のあるLUTSは夜間頻尿であり,続いて尿意切迫感,昼間頻尿と蓄尿症状がQOLに影響を与えていた.
・LUTSを有する高齢者の受診率は低く,今後も啓発が必要であると考えられた.
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