小さな工夫
半側臥位での腎瘻造設術
高沢 亮治
1
,
北山 沙知
1
,
辻井 俊彦
1
1東京都立大塚病院泌尿器科
pp.369
発行日 2014年4月20日
Published Date 2014/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413103565
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従来,経皮的腎瘻造設術の体位は腹臥位が標準とされている。われわれは最近,修正Valdivia体位でのPNLを行っており1,2),その経験から必ずしも腎瘻は腹臥位でなくても安全に造設できることがわかってきた。現在,当院ではすべての腎瘻造設術において半側臥位を第一選択としており,その手技のコツとこれまでの成績を報告する。
まず仰臥位で後腋窩線と前腋窩線,中腋窩線をマーキングする(図1a)。腋窩枕のようなゲルパッドを肩甲骨裏と臀部に置いて20度程度の半側臥位とし,11肋骨,12肋骨,腸腰筋と腸骨稜の辺縁をマーキングする(図1b)。レントゲン透視とエコーガイド下に穿刺する。たいてい穿刺部位は後腋窩線の前後になる。穿刺方向は,やや斜め上向きになる(図1c)。
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