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編集後記
藤岡 知昭
pp.88
発行日 2014年1月20日
Published Date 2014/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413103423
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小生,平成25年(2013年)12月5~6日の期間,盛岡市におきまして「第26回日本バイオセラピィ学会学術集会総会」を主催させいいただきました。
この会は,1987年に大阪大学の田口鐵男先生を会長に日本BRM(biolgical response modifiers)学会として発足したもので,がん免疫療法の変遷とともに歩んできました。すなわち,当初は,BCGなどの細菌およびクレスチン,レンチナン,ベスタチン,ピシバニール(OK-432)などの非特異免疫賦活物質や療法剤に始まり,インターフェロンやインターロイキン2(IL-2)などのサイトカイン製剤登場とともに内因性抗腫瘍因子の誘導療法,さらにはex vivoでIF-2の添加培養により増殖させたLAK細胞や腫瘍潤リンパ球を移入する養子免疫療法を経て,分子生物学の発展によるがん抗原の同定を機会に,DC細胞やペプチドによるがんワクチン開発が注目され,特異的免疫誘導の可能性が議論の中心になっています。
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