Japanese
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綜説
良性腎病変の画像的特徴:良性腎病変と腎細胞癌の鑑別について
Radiological features of benign renal masses:differentiating benign renal mass from renal cell carcinoma
釜井 隆男
1
,
増田 聡雅
1
Takao Kamai
1
,
Akinori Masuda
1
1獨協医科大学泌尿器科
キーワード:
腎囊胞
,
腎良性腫瘍
,
腎細胞癌
Keyword:
腎囊胞
,
腎良性腫瘍
,
腎細胞癌
pp.563-575
発行日 2013年7月20日
Published Date 2013/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413103264
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要旨 近年,超音波やCTの普及に伴い,人間ドックや他疾患の画像検査により,偶然発見される小径腎病変が増加しており,画像診断の重要性が認識されている。また腎細胞癌に対して,分子標的治療,凍結療法,ラジオ波焼灼療法,active surveillanceが治療の選択肢と成り得るため,画像検査による質的診断の重要性が示唆されており,経皮的針生検による病理診断が,治療方針を決定する際に重要となることがある。腎病変の画像診断については,正確に診断することが困難な病変があり,質的診断の有用性とともに,その限界が明確になりつつある。本稿では,代表的な良性腎病変における画像的な特徴と,腎細胞癌との鑑別について概説する。
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