特集 ロボット支援前立腺全摘除術
企画にあたって
吉岡 邦彦
1
1東京医科大学医学部泌尿器科
pp.291
発行日 2013年4月20日
Published Date 2013/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413103188
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手術用ロボット(Intuitive Surgical社,da VinciTM Surgical System)は,従来の内視鏡下手術の欠点を克服し利点をさらに向上させるべく開発された多機能を併せ持つ医療機器である。しかし,医療機器が進化しても手術の基本は変わらず,詳細な手術解剖の理解に基づき,その知識を実際の手術操作に活かす術者の卓越した操作技術と術者の能力を最大限に引き出す助手のサポートが要求される。今回の特集は,この革新的な医療機器が前立腺全摘除術にどう活かされているのか,を焦点に企画した。
ロボット支援前立腺全摘除術のデータが蓄積していく中で,他術式を凌駕する側面が顕在化しつつある。ロボット支援手術後進国である日本の唯一の優位性は,現時点で最良のアウトカムを得るための術式を導入期からコピーできる点にある。
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