特集 泌尿器科診療ベストNAVI
Ⅰ 症状・徴候からのアプローチ
排尿に関する症状
006 二段排尿
相川 健
1
,
佐藤 雄一
1
1福島県立医科大学泌尿器科
pp.31-33
発行日 2013年4月5日
Published Date 2013/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413103074
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1 定 義
二段排尿とは一度排尿が終了した後,間もなく尿意を感じて再び排尿することである。下部尿路症状の排尿症状の1つ,尿線途絶とは別のものである。一般的には大きな膀胱憩室(図1)や膀胱尿管逆流で高度の水腎・水尿管の合併例で認められると考えられる。排尿終了後,膀胱が空になり低圧になると憩室,あるいは逆流した腎盂・尿管内の尿が膀胱に流入して尿意を感じ,2回目の排尿をする(図2)。
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