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特集 薬剤投与と泌尿器科的副作用―泌尿器科医の必須知識
性機能不全をきたす薬剤
Drug induced sexual dysfunction
佐藤 嘉一
1
Yoshikazu Sato
1
1三樹会病院泌尿器科
キーワード:
薬剤性ED
,
性欲低下
,
射精障害
Keyword:
薬剤性ED
,
性欲低下
,
射精障害
pp.583-589
発行日 2012年7月20日
Published Date 2012/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102855
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要旨 薬剤による性機能障害は,QOLに大きな影響を与える。QOLの悪化は,服用コンプライアンスの低下を招き,治療効果の低下や疾患の再発への関与が示唆されている。そのため副作用としての性機能障害の軽減は治療中のQOLの維持のみならず,治療効果の観点からも重要となる。多くの薬剤が性機能障害を引き起こす可能性があるが,代表的な薬剤として,①降圧剤,②抗うつ剤,③男性ホルモン抑制・抗アンドロゲン剤,④α1ブロッカー(射精障害),がある。性機能障害への対策として,①薬剤の中止・変更,②PDE5阻害薬の併用,がある。また性機能への影響を与える可能性の高い薬剤では,治療前・治療中の性機能の問診が重要である。
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