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特集 泌尿器科ベッドサイドマニュアル
Ⅱ ベッドサイド処置の実際
014 褥瘡の管理
Management for pressure ulcer
宮澤 克人
1
,
中村 徳子
2
,
鈴木 孝治
1
Katsuhito Miyazawa
1
,
Noriko Nakamura
2
,
Kouji Suzuki
1
1金沢医科大学泌尿器科学
2金沢医科大学病院看護部
pp.82-87
発行日 2012年4月5日
Published Date 2012/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102672
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[1]はじめに
2002年の褥瘡対策未実施減算施策施行から,病院における褥瘡発生率は年々減少している。2011年度の日本褥瘡学会の報告によると推定発生率1)は,一般病院では1.4%,大学病院では0.78%であった2)。また,褥瘡有病者の施設利用目的疾患は,悪性新生物が最も多く,一般病院では22.6%,大学病院では26.5%を占めていた3)。これらより,病院における褥瘡対策が充足しつつも,さらに疾患の持つリスク要因を理解し,褥瘡管理を行う必要があるといえる。
泌尿器科領域では,局所的要因である失禁はもとより,全身的要因として,泌尿器癌などに伴う症状が褥瘡発生につながる。そのため,これらの症状緩和をはかることが褥瘡管理において重要となる。
本項では,褥瘡発生要因および予防と管理方法について泌尿器科領域に絞って概説する。
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