特集 こんなときどうする!?―泌尿器科手術のトラブル対処法
Ⅰ 尿路内視鏡手術
■経尿道的尿管砕石術(TUL)
014 尿管が狭窄していて結石に到達できない
岡田 真介
1
,
加藤 祐司
1
,
工藤 大輔
1
,
三浦 浩康
1
Shinsuke Okada
1
,
Yuji Kato
1
,
Daisuke Kudo
1
,
Hiroyasu Miura
1
1八戸平和病院泌尿器科
pp.51-53
発行日 2011年4月5日
Published Date 2011/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102259
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Q TULを開始した症例。結石存在部位の手前に強い尿管狭窄がみられ,なかなか結石に到達できない。
[1]概 説
細径尿管鏡の機能向上とホルミウムレーザの普及に伴って,TULの手術成績が向上した。わが国でも上部尿路結石,特に腎結石,上部尿管結石に対してもTULを施行する施設が増加している。
TULでは結石への尿管鏡操作が安全に,かつ再現性をもって行われる必要がある。結石下の尿管狭窄にはさまざまな状況が考えられるが,狭窄に対する強引な内視鏡操作は尿管損傷,時に尿管断裂といった重篤な合併症をもたらすことから,尿管鏡操作時の十分な状況の把握が必要となる。
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