学会印象記
「第61回リンダウ・ノーベル賞受賞者会議」印象記
塩田 真己
1
1ブリティッシュコロンビア大学
pp.1046-1047
発行日 2011年12月20日
Published Date 2011/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102569
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2011年の6月26日~7月1日までの6日間にわたって開かれた,第61回リンダウ・ノーベル賞受賞者会議に参加してきました。会議は,ドイツ南部のボーデン湖に浮かぶリンダウ島という中世の面影を残した美しい島で行われました。(おそらく皆さんと同じく)会議の名前を知ったのもリンダウという場所を知ったのも初めてでしたが,実は知名度のある研究者交流会議の1つで,リンダウも学術会議の開かれるリゾート地として有名な所のようです。この会議は,医学・生理学,物理学,化学,経済学分野のいずれかの分野について毎年1回開かれていて,今年は医学・生理学の年でした。
この会議には,約25名のノーベル賞受賞者と世界各国からの35歳以下の若手研究者500名ほどが参加して行われます。今回,日本からは,14名(医師は私を含めて3名)の参加があり,このうち半分ほどは,私のように海外に留学中の研究者でした。この会議への日本からの参加は,日本学術振興会からの推薦を受けて,リンダウ・ノーベル賞受賞者会議評議会が最終的に参加者を決定します。私は,現在,九州大学泌尿器科からブリティッシュコロンビア大学のバンクーバー前立腺センターに留学中で,日本学術振興会からの案内でこの会議のことを知り,幸運にも参加することができました。
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