Sweet Spot 文学に見るリハビリテーション
益川敏英・山中伸弥の『「大発見」の思考法』—ノーベル賞受賞者のうつ体験
高橋 正雄
1
1筑波大学
pp.96
発行日 2026年1月10日
Published Date 2026/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038698220540010096
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益川敏英と山中伸弥という卓越した業績をあげた二人のノーベル賞受賞者による対談を収めた『iPS細胞vs.素粒子 「大発見」の思考法』(文春新書)の第5章「うつと天才」では,山中が米国から帰国後に抑うつ的な状態になったときの様子が語られている.
米国の恵まれた環境のもとで研究していた山中だが,帰国すると自分で実験用のマウスの世話をしなければならないような研究環境に追い込まれた.さらには研究について議論できる仲間もいないという孤独な状況のなかで,山中は「研究者としてやっていく自信がすっかりなくなってしまい,とうとう病気みたいになってしまいました」と語るのである.
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