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特集 専門医のための性分化疾患講座
ここまで明らかになっている性分化疾患の遺伝子異常
Genetic abnormality involved in the disorders of sex development
水野 健太郎
1
,
神沢 英幸
1
,
西尾 英紀
1
,
林 祐太郎
1
Kentaro Mizuno
1
,
Hideyuki Kamisawa
1
,
Hidenori Nishio
1
,
Yutaro Hayashi
1
1名古屋市立大学大学院医学研究科腎・泌尿器科学分野
キーワード:
性分化疾患
,
遺伝子
Keyword:
性分化疾患
,
遺伝子
pp.911-918
発行日 2011年11月20日
Published Date 2011/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102535
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要旨 性分化にかかわる遺伝子群について理解を深めることは,性分化疾患(性分化異常症)に適切に対応し,診断・治療を行ううえで必要不可欠と考えられる。SRY遺伝子をはじめ,性分化にかかわる遺伝子群が同定され,転写調節機構についての研究が行われているが,いまだその全容は明らかにされていない。本稿では,生殖細胞の選別過程をはじめ,これまで明らかにされてきた性分化メカニズムを概説するとともに,遺伝子異常と性分化疾患とのかかわりについても言及した。また,広義の性分化疾患ともいえるであろう,尿道下裂および停留精巣についても,その病態メカニズムと疾患関連遺伝子について最新の知見を紹介する。
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