Japanese
English
特集 血液透析―カレントトピックス
腎腫瘍性病変―頻度,治療法,ACDK合併腎癌,ADPKD
Neoplastic renal disease in dialysis patients
瀧澤 逸大
1
,
齋藤 和英
1
,
高橋 公太
1
Itsuhiro Takizawa
1
,
Kazuhide Saito
1
,
Kota Takahashi
1
1新潟大学大学院医歯薬総合研究科腎泌尿器病態学分野
キーワード:
長期透析
,
ACDK合併腎癌
,
常染色体優性多発性囊胞腎
Keyword:
長期透析
,
ACDK合併腎癌
,
常染色体優性多発性囊胞腎
pp.589-592
発行日 2011年7月20日
Published Date 2011/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102444
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要旨 透析患者では健常人に比較して腎癌の発生率が高いことが知られており,多くは後天性囊胞性腎疾患(acquired cystic disease of the kidney:ACDK)と合併している。ACDKは長期透析歴と関連し,非透析腎癌と比較して病理学的に淡明細胞癌が少なく,乳頭状腎細胞癌が多い。ACDKに合併した腎癌には根治的腎摘除術を行うが,早期発見が重要であり,画像診断によるスクリーニングが必要である。遺伝性囊胞性腎疾患である常染色体優性多発性囊胞腎(autosomal dominant polycystic kidney disease:ADPKD)は,進行性の腎不全となり,透析患者の3~4%を占めている。ADPKD患者での腎癌発生リスクについてはいまだはっきりしていない。
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