特集 こんなときどうする!?―泌尿器科手術のトラブル対処法
Ⅱ 体腔鏡下手術
■後腹膜鏡下根治的腎摘除術
035 第12肋骨と腸骨との間に距離がない
佐藤 文憲
1
,
三股 浩光
1
Fuminori Sato
1
,
Hiromitsu Mimata
1
1大分大学医学部腎泌尿器外科学
pp.105-107
発行日 2011年4月5日
Published Date 2011/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102281
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Q 後腹膜鏡下根治的腎摘除術を開始した背の低い,小太り体形の症例。第12肋骨と腸骨との距離があまりない。ポート挿入の位置はどうしたらよいか。
[1]概 説
通常,第1ポートは11/12肋骨弓と腸骨稜(iliac crest)との間にopen methodにより作成し,気腹下に第12肋骨と腰筋の間に第2ポートを挿入して,腹膜の腹壁付着部を鈍的に剝離し,最後に腹側の第3ポートを挿入する。11/12肋骨弓と腸骨稜の間は骨盤骨と肋骨が最も接近した部位であり,体形によってほとんど距離がないことが経験される。
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