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編集後記
藤岡 知昭
pp.88
発行日 2011年1月20日
Published Date 2011/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102202
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2006年8月,東京大学医科学研究所・ヒトゲノム解析センターの中村祐輔教授と,共同研究を実践している研究者により,癌ペプチドワクチンの臨床研究のネットワーク組織・Cancer Peptide Vaccine Translational Networkを設立しました。この頭文字を組み合わせて【慈悲,思いやり】という意味のCAPTIVATION Network(CN)と呼ぶこととし,患者さんに「希望の光の提供」という熱意をこめました。本年11月までに4回の進捗報告会が開催されており,当初は消化器癌,肺癌,泌尿器癌が対象でしたが,現在では婦人科癌や眼科領域の疾患へと研究は広まっており,成果の集積を実感しています。2007年以降,私どもは膀胱癌,腎癌および前立腺癌に対するペプチドワクチン療法の臨床研究を開始しています。
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