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特集 筋層非浸潤性膀胱癌に関する最近の話題
筋層非浸潤性膀胱癌のリスク分類
Risk classification for non-muscle invasive bladder cancer
菊地 栄次
1
,
大家 基嗣
1
Eiji Kikuchi
1
,
Mototsugu Oya
1
1慶應義塾大学医学部泌尿器科学教室
キーワード:
ガイドライン
,
膀胱腫瘍
,
リスク分類
Keyword:
ガイドライン
,
膀胱腫瘍
,
リスク分類
pp.633-638
発行日 2010年8月20日
Published Date 2010/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102094
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要旨 筋層非浸潤性膀胱腫瘍のリスク分類としては,EAU,NCCN,AUAのガイドラインに示されたものが広く知られている。EAUではEORTCのスコア表を用いて再発,進展危険度が別々に算出できる。NCCNでは病理学的因子を中心に,AUAでは臨床上に遭遇する患者背景を5つに分けリスク分類している。それぞれの治療指針は多少異なるが,低リスク群には抗癌剤即時単回注入,中リスク群には抗癌剤,BCG注入療法を,高リスク群にはBCG注入,特に維持療法を高く推奨している。日本独自のガイドラインも作成され,これらのリスク分類との整合性を持ちつつ,治療指針の標準化を目指している。リスク分類から導かれる治療指針は個々の症例の最適な治療決定の一助として大いに役立つものと考える。
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