Japanese
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綜説
筋層非浸潤性膀胱癌治療の問題点と展望
A review of the current therapeutic outcomes of non-muscle invasive bladder cancer
藤本 清秀
1
,
穴井 智
1
,
千原 良友
1
Kiyohide Fujimoto
1
,
Satoshi Anai
1
,
Yoshitomo Chihara
1
1奈良県立医科大学泌尿器科学教室
キーワード:
筋層非浸潤性膀胱癌
,
TURBT
,
膀注療法
Keyword:
筋層非浸潤性膀胱癌
,
TURBT
,
膀注療法
pp.651-661
発行日 2013年8月20日
Published Date 2013/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413103286
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要旨 膀胱癌の初期診断と治療は経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT)で行われるが,TURBTによる切除と病理診断が確実でなければ,その後不適切な治療が選択され,患者の予後やQOLを悪化させることになる。また,筋層非浸潤性膀胱癌では再発・進展を予防するために,second TURや術後膀注療法を追加することは有用な選択肢であり,また最近普及を見せている蛍光膀胱鏡も有用であるが,研究施設やグループによってTURBT単独治療を含め治療成績は大きく異なっている。本稿では,筋層非浸潤性膀胱癌に対するTURBTと術後補助療法の問題点や今後の課題についての考察を試みた。
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