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特集 泌尿器科検査のここがポイント
I MRI検査
最新のMRI検査法
Q58 泌尿器科領域の最新のMRI検査法について教えてください。拡散強調画像(DWI)とは何ですか。
Diffusion weighted imaging(DWI)
竹内 充
1
,
伊藤 雅人
1
Mitsuru Takeuchi
1
,
Masato Ito
1
1名古屋市立大学大学院医学研究科放射線医学分野
キーワード:
MRI
,
拡散強調画像
,
悪性腫瘍
Keyword:
MRI
,
拡散強調画像
,
悪性腫瘍
pp.224-227
発行日 2010年4月5日
Published Date 2010/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101992
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要旨 拡散強調画像(DWI)は,従来脳神経領域の診断に利用されてきた撮像法であるが,細胞密度が高い組織でプロトンの拡散が抑制される現象を利用して,体幹部悪性腫瘍の検出,質的診断,病期診断に近年使用されるようになってきた。DWIではいくつかの正常組織,腫瘍,膿瘍,血腫などが高信号を呈する。膀胱癌では有茎性腫瘍の茎がDWIで低信号として描出されるため,筋層浸潤の有無の評価に有用である。DWIでは前立腺癌と正常組織とのコントラストが高いため,T2強調画像と併用することで検出率が向上する。腎腫瘍の鑑別診断への寄与には一定の見解が得られていないが,有用性を報告した文献が散見される。化学療法や放射線治療の効果判定への有用性も期待されている。
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